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1. 目的および適用範囲

 本プロジェクトは、バイオ・ファティライザーについての最新試験や、使用のスケール・アップについての環境面での安全性に関する科学的問題を取り上げている。本プロジェクトは、バイオ・ファティライザーのスケール・アップについての適切な管理方法の選択に伴う潜在的悪影響の同定、および暴露に関する問題に取り組んでいる。これらは、主なバイオ・ファティライザーのグループ(例:根粒菌や菌根性真菌)に関して検討された。
 ファミリアリティーの概念は、「序章」で概要したように、バイオ・ファティライザーのために作り出されたものである。ファミリアリティーは、環境の安全性についての原則および実施規範の作成に有用である。入手できる知識や経験は、リスク/安全性の分析を実施する際や、必要に応じて、リスク・マネジメントについての適切な計画を立てる際に用いられる。
 新しい分子技術により開発されたバイオ・ファティライザーからの限られた経験から、以下に示された多くの原則は、伝統的なバイオ・ファティライザーから得た多くの経験(ファミリアリティー)から生まれた情報に基づいて作成されたものである。ケース・レビューでは、詳細な実施例を紹介するが、そこでは逆にこの部分から生まれた原則に言及している。

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