一般的に遺伝子改変された生物[1]を環境において用いるための開発の進み具合は、試験所から温室、そして環境へ導入するまでの連続的な試験によって実施される研究に依存するものである。
これらの段階は以下の図式として表現できる。研究および開発過程においては、リリースされる前に、コントロールされた実験が適切に設計された施設で実施される。各段階は、例えばよりよいフィールド実施で生物を構築するとか、追加的なデータを蓄積するなど数回実施する可能性がある。ある場合には満足できる結果が一回の段階で得られることもある。
図式の第一段階における研究--試験所、温室における研究--の安全な実施についての国内的および国際的優良規範あるいはガイドラインが確立されている。しかし、小規模の基礎的な分野または応用分野の研究段階での環境的安全に言及した類似の規範および原則はまとめられていない(第二段階)。
本部分は第二段階における小規模フィールド研究の設計の一般原則を示している。1986年OECD出版の組み換えDNA安全性検討は、補遺に遺伝子改変生物にかかわるフィールド研究を評価する場合に用いられるべき考察リストを示した。その続きとして小リスク、あるいは無視できるリスクの小規模フィールド研究の設計においてこれらの考察をどのように用いることができるかを記述している。
フィールド研究の一連の流れとGDP |
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第一段階 | 第二段階 GDP 小規模 |
第三段階 |
GDPの適用は生物の選択、研究場所の選択、適切な実験的条件の設計に関して研究者にガイダンスを提供することにより、遺伝子改変された生物に関する小規模フィールド研究の安全性を確保することを支援する。それは小規模フィールドトライアルの提案の再検討を支援するものでありステップバイステップの過程の一部として大規模トライアルの安全性を予測するデータを提供する。補遺1および2(35および39頁)は、それぞれ植物および微生物の特性に関する実験的条件の相互作用を考察するものである。