記載品目 |
遺伝子バンクコレクションへの登録。遺伝子バンクで利用可能なサンプル。 |
順応 |
生物の構造あるいは機能の変化で、それにより環境条件へのより良好な適応ができるようになるもの。順応は、純粋な表現型あるいは遺伝子型の順応によって達成されるが、後者の場合には特定の環境における遺伝する価値あるいは適応度へと結びつく。1 |
相加的因子 |
相加的遺伝子を参照。 |
相加的遺伝子 |
交互作用をするが優性を示さない(対立遺伝子の場合)、あるいはエピスタシスを示さない(非対立遺伝子の場合)遺伝子。1 |
対立遺伝子 |
相同染色体の同じ座位を占めており、減数分裂で対となり、他方へと変異することが可能な異なる型の遺伝子すべて。しばしば遺伝子は2つ以上の対立遺伝子で構成される(複対立遺伝子)。2 |
他家受粉 |
交雑受精。 |
異質倍数体 |
2倍体雑種の染色体対を倍加することにより作出した雑種倍数体。2 |
複2倍体 |
雑種2倍体親の染色体対を倍加することで形成された倍数体。複2倍体が由来した2倍体雑種は、染色体対の間での顕著な非相同性、またそれにより減数分裂時の染色体の対合が困難となるため、一般的には不稔である。染色体を倍加することにより、不稔性の障壁は解消される。複2倍体は、通常その原種ならびに2倍体雑種よりも生存能力および競争力で優れている。1 |
雄株 |
雄花だけをもつ株。1 |
雄性発生 |
雄性前核の半数体の胚からの発生。例、葯の中にある花粉粒の発芽によるもの。1,2 |
一年生 |
1年周期を持つもの。1年間生息するもの。2 |
葯 |
雄ずいの一部で、ここで花粉粒が生産される。2 |
アポミクシス |
受精を伴わない生殖で、減数分裂および配偶子の融合は一部あるいは完全に抑制されている。一般的に胚は母親個体と染色体数および遺伝子型が同じである。1,2 |
耕作可能 |
植物栽培に適している。 |
自家生殖 |
自家受精もしくは自家受粉。 |
バンク |
遺伝子バンクを参照。 |
基本種子 |
原種子を参照。 |
生物型 |
遺伝的に同一な個体の集団。 |
抽だい |
花および薹(とう)の形成。 |
苞葉 |
ガクを参照。 |
ふすま |
果皮を参照。 |
育種家種子 |
種子の集団で、タイプに真正で均一であり、植物の個体選抜に基づいて品種の特徴を純粋に代表するもの。 |
出芽 |
葉あるいは花芽の形成。 |
一括収穫 |
バルキングを参照。 |
バルキング |
自家受粉した作物の任意の集団から、集団選抜の有無に関わらず、種子を収穫し、その後に単一個体の選抜を行う。3 |
カロース |
維管束組織における沈積物の炭水化物成分。カロースは強い光の屈折を示す。 |
林冠 |
作物の植生で、葉が形作る連続した層の最上部のもの(注記2を参照)。 |
心皮 |
果実の壁部。 |
除雄 |
花から生殖器官を取り除くこと。 |
多様性の中心 |
作物の遺伝的多様性が最大である地理的な区域。この区域は、原産地と同一の場合と異なる場合がある。 |
原産地 |
(ヴァヴィロフの理論によれば)作物あるいは種の遺伝的多様性が最大であることが最初に発見された地理的な区域。 |
保証種子 |
公式に承認された市販の種子で、タイプに真正で農業での使用には十分な純粋性があるもの。 |
葉緑体 |
細胞小器官で、2重の膜によって仕切られており、クロロフィルを含有している。タンパク質に富む基質内にあるラメラ構造には、わずかながらの植物ゲノムが含まれている。1 |
白化 |
葉の緑色の物質であるクロロフィルの生成障害。クロロフィルでは光合成が行われる。 |
染色体 |
主にDNAとタンパク質から構成された核小体で、遺伝子の直線的な配列を含んでおり、2 染色体は遺伝情報を細胞から細胞、世代から世代へと伝達し、細胞機能を管理するための情報を放出する。染色体は自己複製する構造である。2倍体植物では、それぞれの染色体は構造的に類似している相同の対を持っている。 |
クローン |
単一の(有性生殖による)個体から、栄養生殖によって派生した生物の集団。2 クローンのそれぞれの個体は遺伝的に同一である。 |
CMS |
細胞質雄性不稔を参照。 |
汚染 |
- 害虫や病原体など好ましくない外的因子を、それまで寄生や感染がなかった状況に導入すること。2
- 異質な花粉粒との意図しない他家受粉により集団が遺伝的に不純となること。
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花冠 |
花弁とガク |
子葉 |
発芽後、種子から初めて出てくる葉あるいは複数の葉。 |
作物 |
農業目的に栽培される栽培植物化した種あるいは亜種。 |
他家受精 |
同じ種の異なる個体からの雄性配偶子と雌性配偶子の接合。 |
他家受粉 |
花粉が1個体あるいは集団の花から、他の個体あるいは集団の花の柱頭へ移動すること(注記2を参照)。 |
稈(かん) |
穀物作物の茎。 |
栽培型 |
- 栽培品種、品種を参照。
- 栽培品種および様々な系統型のグループ。例としては、栽培作物品種の育種系統、変異株あるいはマーカー株。4
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栽培品種 |
品種を参照。 |
細胞質雑種 |
核を取り除いた細胞質体と核を含んだ完全な状態の細胞との融合によって作出したもの。 |
細胞質 |
ロトプラストを参照。 |
細胞質雄性不稔 |
高等植物で母系に遺伝し、生存可能な花粉を生産することができないこと。 |
裂開 |
成熟した植物構造が、種子、胞子2、また花粉を解放するために自発的に裂けること。 |
2ゲノム性半数体 |
- 4倍体の染色体の半数をもつ4倍体型から作出された個体。1
- 半数体個体から染色体数を倍加することにより得られた個体。この場合の2ゲノム性半数体は、完全にホモ接合体である。
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2倍体 |
2本セットからなる相同染色体を持つもので、受精卵細胞から派生したほとんどの生物に典型的である(2nあるいは2x)。2 |
栽培植物化 |
人間と密接な関連がある生活様式に植物が順応すること。2 野生植物の人間の栽培による順応。 |
優性 |
ホモ接合型およびヘテロ接合型のいずれでも、対応する対立遺伝子が明白にある状態で遺伝子が形質を発現すること(注記1を参照)。 |
休眠 |
成長可能な種子が、発芽及び栄養成長に好都合な条件下において発芽しないこと。2 |
浮動 |
遺伝的浮動を参照。 |
雌穂 |
トウモロコシおよび穀類の雌の花序。 |
生態型 |
局地的に順応した集団。局地的な環境からの選択淘汰圧の結果、顕著な特徴を持つにいたった品種あるいは同一種内のグループ。2 |
卵細胞 |
胚嚢細胞のうち稔性がある半数体細胞で、受精後に2倍体の胚に分化する。 |
除雄 |
葯の除去。 |
出芽 |
農家の圃場において発芽する能力。 |
固有種 |
地理的な特定の地域に自生しているか生息が限定されているもの。2 |
内乳 |
卵細胞の一部で胚乳組織に分化するもので、胚組織と区別される。 |
流行 |
ある病気が高い比率で植物集団に蔓延すること。 |
外来 |
- 近縁種以外の種に由来した生物。
- 自生植物以外の植物。
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家系、科(Family) |
- 他家受粉種で、選抜された原種子集団からなるグループあるいは選抜された花粉を産生する集団。
- 植物発生論的に関連のある属の集まり。
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雌性不稔 |
生存可能な胚珠あるいは種子を産生できないこと。 |
受精 |
雄性配偶子と雌性配偶子が結合し、接合体を形成すること。2 |
圃場出芽 |
出芽を参照。 |
花糸 |
雄花の一部で葯を支持する器官。 |
固定 |
好ましい多面発現効果を持つ遺伝子のホモ接合性。任意の対立遺伝子に関して単型となるようなホモ接合性が集団で達成されること。2遺伝子的に均一。 |
花芽 |
花の蕾の形成が開始される細胞分裂の行われる部位。 |
まぐさ作物 |
飼料作物を参照。 |
飼料作物 |
動物の飼料を生産する作物。 |
原種子 |
育種家種子から成育された種子の集団で、同一性、遺伝的純粋性および均一性が保証されており、登録種子の増殖に適しているもの。 |
裸性 |
莢が乾燥すると種子から離れること。 |
F1雑種 |
雑種を参照。 |
配偶子 |
成熟した生殖細胞で、通常は半数体であり、受精で役割を果たす(注記2を参照)。 |
配偶体 |
有性の半数体世代で、配偶子を産生する植物の段階。1 |
遺伝子バンク |
野生素材、在来種、栽培種、突然変異体、リサーチ素材、育種系統の国際的に認められたコレクション。 |
遺伝子プール |
任意の時間において、自由に交配している集団の遺伝物質の総体。2 |
遺伝的浮動 |
隔離された小集団内で、選択、変異、移入によらず、遺伝子頻度が偶然的に変動すること。 |
遺伝標識 |
核、染色体、遺伝子を同定するために実験上のプローブとして使用された対立遺伝子。1 |
遺伝的変異 |
集団内における個体の表現型の違いで、変異や組換えなど遺伝子構成の違いや変化によってもたらされたもの。2 |
ゲノム |
特定の種における基本的な(1倍体)染色体のセットで、細胞が適切に機能するために最小限必要なもの(注記2を参照)。 |
遺伝子型 |
植物のDNAに含まれている遺伝情報の総体。遺伝子型は、唯一の表現型を決定しないが、環境に対する個体の「反応基準」と呼ばれる表現型が取りうる範囲を決定する。1 |
属 |
分類学上で科と種の間に位置するもの。植物発生学的に関連があり、形態学的に類似している1種かそれ以上の種により構成される分類。2 |
胚芽 |
種子の内部。胚および内乳。 |
生殖質 |
配偶子を通じて後代に伝達される遺伝物質。 |
半数体 |
1組の染色体のみを持つもの(nあるいはx)。半数体植物は不安定で、弱く、不稔である。通常自然では発生しない。 |
草質 |
木質ではないこと。 |
雌雄同体 |
1つの生物(花、植物)に個別の雄性器官と雌性器官があるもの。 |
不均質 |
大部分の遺伝子がヘテロ接合性である育種集団。 |
ヘテロ接合体 |
ヘテロ接合性の遺伝子ペアを持つ植物。 |
ヘテロ接合性 |
染色体のペアで、任意の座位で異なる2つの対立遺伝子を持つこと。2 |
臍(Hilum) |
へそ(Navel) |
ホモジェナス |
育種集団で、大部分の遺伝子がホモ接合であるもの。 |
ホモ接合性 |
染色体のペアで、任意の座位で同一の対立遺伝子を2つ持つこと。2 |
水平抵抗性 |
それぞれの効果は低い多数の遺伝子に依存する抵抗性。 |
皮性 |
種子の莢が乾燥した状態で種子に付着しているもの。 |
莢、殻、外皮 |
花序あるいは種子を包んでいる葉。 |
雑種 |
- ひとつの原種子集団(母系統)を増殖することによって得られる種子の品種で、授粉を他の原種子集団(父系統)に限定したもの。通常は母系統、父系統のいずれも、連続した自家受粉あるいは近交配によって得られる。
- 遺伝的に類似していない個体間の交雑による後代。2
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交雑 |
類似していない植物2株による交配のプロセス。 |
雑種品種 |
雑種を参照。 |
胚軸 |
実生の子葉から下の茎部分。 |
近交 |
数代にわたって自家受精を繰り返すこと。集団内の平均的なペアよりも近親度の高い個体同士を交配すること。2 |
感染 |
寄生動物あるいは病原性微生物が宿主に侵入すること。2 |
寄生 |
寄生動物あるいは害虫の侵入。2 |
花序 |
特殊な植物器官における花の集団。 |
接種 |
植物あるいは植物集団に接種物を投与すること。 |
接種物 |
コロニーを創始したものあるいは新しく樹立した(通常は病原体の)集団で構成される、個体もしくは(濃縮した)個体群。2 |
媒介昆虫 |
1つの生物から他の生物へ病気を伝播する昆虫。 |
遺伝子移入 |
1つの種の遺伝子が、交雑および戻し交配により他の遺伝子プールに浸透すること。2 |
細胞核学 |
細胞学の一分野で核、特に染色体の構造を研究するもの。2 |
在来種 |
(以前に)栽培化された集団で、農業従事者によって方法論的な選抜を行わずに維持されているもの。 |
豆果 |
すべてのエンドウマメ、インゲン豆作物、豆類で、マメ科(Leguminosae)に属するもの。 |
連鎖 |
特定の複数の遺伝子が同じ染色体の非常に近接した位置に存在するため、それぞれの形質を独立に分けることができないこと。これらの遺伝子の距離が近ければ近いほど、交雑によって(配偶子が形成される際に)これらが分離する確立は低く、連鎖はより強いものとなる。2 |
座位 |
遺伝子の染色体上での位置。 |
倒伏 |
直立できないこと。稈(茎)の折れならびに転倒。 |
維持系統 |
回復遺伝子を持つ花粉親の系統。 |
雄性不稔 |
生存可能な花粉粒を生産できないこと。 |
母系からの半数体 |
単一のゲノムあるいは染色体を持ち、それがすべて単一の母株から由来した個体。 |
減数分裂 |
2倍体核の連続した2回の分裂からなり、その結果、それぞれ親細胞の相同染色体対の片方のみをもつ半数体の配偶子が形成される。2 |
小突然変異 |
単一遺伝子の変異で2、微小な影響をもたらすもの。 |
ミトコンドリア |
高等植物の半自律性の細胞小器官で、ゲノムの一部分であるミトコンドリアDNAにコードされた独自の遺伝システムを持つ。1 これらは母系に遺伝する。ミトコンドリアの機能障害がCMSの一般的な原因であると思われる。1 花粉回復を参照。 |
雌雄同株 |
完全な雄性の花と完全な雌性の花を同一株が持つこと。 |
単遺伝子性 |
単一の遺伝子のみに依存する形質。 |
多葉 |
多くの小さな葉で構成される葉。 |
突然変異生成 |
突然変異を起こす目的で、人為的にゲノムを不安定にすること。 |
突然変異体 |
生物、遺伝子、形質が、突然変異を起こしたもの。2 |
突然変異 |
遺伝物質に遺伝性の変化が突然起きたもので、ほとんどの場合、複数のDNA塩基対での重複、置き換え、欠失による単一遺伝子の変化である。2 |
壊死 |
植物組織の死 |
NMS |
核雄性不稔 |
核 |
膜に包まれた細胞小器官で、個体の遺伝情報の大部分を含んでいる。1 |
主働遺伝子性 |
少数の遺伝子に依存する形質。 |
タマネギの球根 |
移植あるいは大きな鱗茎の生産を目的として種子から栽培された小さなタマネギ。 |
細胞小器官 |
植物器官の一部。 |
子房 |
胚珠を含んだ器官。 |
胚珠 |
種子を生産する花の器官。珠心と珠皮からなる。1 |
米(Paddy) |
米(Rice)。 |
円錐花序 |
米、燕麦、モロコシ属の花序。 |
単為生殖 |
未受精の卵細胞で胚を誘発すること。1 |
部分的抵抗性 |
病原体が植物をある程度に限り冒す状況。 |
病原体 |
病気の原因となる微生物。 |
系統種子 |
育種家種子を参照。 |
多年生 |
毎年成長期間を持ちつつ、多年にわたって生存する植物。2 |
果皮 |
種子の外皮。受精した胚珠ではなく、母株から由来した組織。 |
花弁 |
花葉で内側の円状にあるもの。通常は色があり、花の生殖器官を取り囲んでいる。 |
花弁 |
状の葯 花弁状に変形した葯 |
有柄葉 |
葉柄のある葉。 |
表現型 |
遺伝型と環境の相互作用により生まれるもので、生物の観察できる構造的および機能的な特性。2 |
光周期 |
昼の長さ。 |
光合成 |
太陽光の放射エネルギーを使用し、クロロフィルの存在下で二酸化炭素と水から炭水化物を作り、2 大気中に酸素を放出する生化学的なプロセス。 |
雌ずい |
花の雌性生殖器官の全体。 |
植物種 |
種を参照。 |
植物品種 |
品種を参照。 |
倍数性 |
染色体の組の数。 |
花粉 |
すべての花粉粒の総体。 |
花粉粒 |
葯で花粉母細胞により形成される4つの半数体小胞子の1つで、発芽し雄性配偶体を形成する(注記1を参照)。 |
花粉回復 |
細胞質雄性不稔株に対し、細胞質の影響に優先する核の回復遺伝子あるいは細胞質の雄性稔性の復元により、雄性稔性を回復させること。1 |
花粉管 |
発芽している花粉粒から花の柱頭、花柱、子房へと伸びる管。雄性配偶子は花粉管で運ばれる。 |
受粉、授粉 |
葯から花の受容部へと花粉が運ばれることで、種子植物の受精の意味でおおまかに使われている。2 |
多遺伝子性 |
複数の独立した遺伝子の統合した作用によって制御されている形質。2 |
多型性 |
多様な型が同時に存在すること。多型性は集団の振る舞いにおける自己規制されている現象であるとされている。 |
生殖 |
増殖。 |
珠芽(ムカゴ) |
個別の植物組織で、成長し、完全に新しい個体を形成することができるもの。2 |
プロトプラスト |
細胞壁を取り除いた後の植物細胞。1 |
品種 |
種内のカテゴリで、顕著な生理学的、生物学的、地理的、生態学的特性により特徴付けられるもの。2 |
再生(ひこばえ)作物 |
地上部分を収穫した後、地中部分の基底節あるいは冠部の補助芽から再び発芽することで、作物が再生産されるもの。4 |
抵抗性、難貯蔵性(Recalcitrant) |
|
- (組織について)遺伝子修正に抵抗性を示す組織。
- (種子について)人工的に好ましい影響を与えても、寿命の短いもの。
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劣性 |
ホモ接合のときにのみ表現型が発現される対立遺伝子。2 |
登録種子 |
公式に承認された市販の種子で、タイプへの純粋性と真正性に優れ、1代あるいは時には2代の保証種子の商業的な増殖に適したもの。登録は、種子の公的機関あるいは種子の事務局の認可を受けた生産者によって行われる。 |
抵抗性 |
病原性生物、害虫、あるいは有害な物理的条件からの攻撃に植物が対応する能力で、これにより攻撃の影響を低減できる。 |
回復遺伝子 |
花粉回復を参照。 |
間引 |
タイプから逸脱した株を除去すること。 |
接ぎ穂 |
移植を行う際に1つの植物から他へ移植された一部あるいは構造。2 |
厚壁組織 |
硬い壁を持つ植物の組織。 |
種子媒介 |
種子によって、あるいは種子に含有されて運ばれるもの。 |
穂 |
花序。 |
貯蔵種子 |
検定を受けた種子の特定量。 |
種子による伝播 |
種子媒介を参照。 |
分離 |
有性生殖器官で、対立遺伝子の対となっている二つのメンバー、あるいは相同染色体の対が配偶子形成の時点で分離し、それぞれの配偶子が対の片方だけを受け取る過程。2 |
選抜種子 |
育種家種子からの最初の増殖を行い、その後、厳格な個体選抜をしたもの。 |
自家受精 |
ある株の花粉粒が同一株の胚珠に結合すること。 |
自家受粉 |
葯から花粉が同じ花、あるいは同一株にある他の花の柱頭に移動すること。2 |
不完全優性 |
完全に優性でも完全に劣性でもなく、そのためヘテロ接合体においてそれぞれがある程度まで発現する対立遺伝子を持つこと。2 |
ガク |
花の生殖器官を取り囲んでいる、外側にある通常は緑の花葉。 |
血清検査 |
抗原と抗体を使用した病気の検査。 |
無柄葉 |
柄のない葉。 |
球根 |
タマネギの球根を参照。 |
脱粒性 |
成熟時に種子が果実あるいは花序から自然に離れること。 |
短日性植物 |
光周期が短くなることに依存して花芽形成および開花の過程が開始される品種。依存度は、品種ごとあるいは品種のグループごとによって異なる。 |
同胞授粉 |
- ある植物を同じ親から由来した別の植物によって授粉すること。2
- 選抜方法で、ある原種子集団(家系)を多くの花粉親(半同胞)あるいは1つの花粉親(フル同胞)と交配すること。
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長角果 |
十字花科の種子の莢。 |
トウモロコシの毛、ひげ |
トウモロコシの穂から伸びている花柱の束。 |
シンク |
顕著な変化を伴わずにエネルギーあるいは物質を吸収する能力があり、貯蔵器官としての役割を果たす過程あるいは植物の一部を指す生理学の用語。 |
雄ずい |
葯とその支持器官。 |
体細胞 |
生殖細胞以外のすべての細胞。 |
体細胞胚形成 |
胚様の構造(胚様体)を植物の(胚細胞からではなく)体細胞から作出すること。1 |
体細胞雑種 |
細胞のプロトプラスト融合から得られた植物。 |
種 |
生物学的分類の階層における分類群のランクで、属の下に位置する。種は生物学的分類の基本的単位である。2 種の範囲内にある植物は、不稔性の型を選抜するのでない限り、自然状態で授粉、受精、種子の形成を行う。 |
小穂 |
米の花序における個々の部分。 |
胞子体 |
植物の生活環において、2倍体で、胞子を作る無性世代。2 |
開始用の珠芽 |
珠芽を参照。 |
不稔 |
生殖できないこと。 |
柱頭 |
花の雌性器官の受容部。 |
気孔 |
すべての植物の葉にある孔で、葉の内部と外気との間における気体の交換を制御する。 |
系統 |
栽培品種の選抜された型。亜品種。品種内の類似した個体の集まり。3 |
刈り株 |
作物の地上部分を切ったあるいは刈った後に、地中に残る植物の部分。 |
花柱 |
子房と柱頭をつなぐ、花の器官。 |
亜属 |
属の中の区分。 |
亜種 |
種の中の区分。 |
台芽 |
栄養成長によってできる木の枝。 |
合成品種 |
2つあるいはそれ以上の原種子集団あるいは家系の混合を一括収穫することで構成されている種子の品種で、各世代の主要な特徴は固定されており、他の基本的な集団との組み合わせ能力について検査されたもの。 |
雄穂 |
トウモロコシの雄の花序。 |
タクソン(分類群) |
すべての階層における分類学上のグループで、すべての従属群を含む。2 |
分類学 |
植物の科学的な分類で、体系的な記述と命名法が含まれている。2形態学的な分類に加え、遺伝子の同定が分類学上の重要な道具となってきている。 |
耕作 |
栽培植物の成長を増強するために、土壌を機械的に準備すること。 |
耐性 |
生物あるいは集団が生存することのできる環境因子の範囲。2 同じことは病原体および害虫についても適用される。耐性のある植物は、攻撃する病原体、害虫あるいは有害な環境条件を変質あるいは変化させることはない。 |
形質 |
遺伝的な特徴。 |
転座 |
染色体の一部分が同じ染色体の他の部分、あるいは他の染色体上に移動すること。2 |
3倍体、4倍体、6倍体、8倍体、倍数体 |
|
それぞれ、染色体のセットを3、4、6、8個、あるいは複数持っていること。 |
純種 |
ホモ接合性の植物、あるいは均一性のある植物集団。 |
非還元配偶子 |
受精を行う完全な染色体(2n)。2つの非還元2倍体配偶子により、4倍体植物が得られる。 |
品種 |
植物種の亜集団で、農業で使用されるために調整され、遺伝的特徴に十分な均一性があって安定しており、他の品種から区別されるもの。栽培種。栽培変種。 |
春化 |
花芽形成のために自然状態で必要とされる低温を増強するため、植物に低温処理を施すこと。 |
垂直抵抗性 |
1つの主働遺伝子に依存する抵抗性。 |
冬季世代更新のための種苗場 |
|
温暖な気候の地域にある試験的な園芸地で、育種世代を得るために、反対の季節に栽培および種子の収穫ができるもの。 |
左右相称花 |
左右対称な花のパターン。 |
接合体 |
2つの配偶子の結合により形成された細胞で、個体はこの細胞より分化する。3 |