遺伝子改変魚類および貝類を使用した研究を安全に実行するための
実施基準に付属するワークシート
I.イリノイ州南部の貯水池、レンド湖における雑種ストライプバス(Monrone saxatilis × M.
chrysops)の成長性能に関する調査
緒言
遺伝子改変魚類および貝類を使用した研究を安全に実行するための実施基準は、遺伝子改変魚類、甲殻類、軟体動物が関与する研究行為による遺伝子的および環境的影響を研究者および組織が審査し、また環境に対して有害な作用を及ぼさずに研究を実行することが可能となるような適切な手続きおよび安全策を判断する上で、これを補助することを目的とした自主的なガイドラインである。特定リスクを研究者が同定、審査、管理するにあたって、本実施基準のフローチャートはこれを指導する。本ワークシートはフローチャートに付随するものである。研究者が本ワークシートに全て記入することで、本実施基準のフローチャートを通じて取られた判断の経路ならびにリスク管理手段の両方が文書化される。ワークシートは、研究者および審査者がプロジェクトの評価を行う際の補佐となるようデザインされている。実施基準が判断経路のハードコピーの作成能力を持つコンピュータ化されたエキスパートシステムに統合されるまでは、このワークシートを使用しなければならない。
主要研究者: M.Saxatilis |
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申請された | プロジェクト: |
イリノイ州南部の貯水池、レンド湖における雑種ストライプバス(Monrone saxatilis × M. chrysops)の成長性能に関する調査 |
「はい」「いいえ」「分かりません」「適用終了」にチェックを入れるか、その後のフローチャートの経路を示すことで、質問への回答を記入すること。特定の質問では、ひとつ以上のブランクに記入することが適切となる場合もある。下記に示された通り、文書による説明材料を添付すること。
フローチャートの文書化
使用したフローチャートの番号を全て記入すること:I
フローチャート 番号 |
|||
I. | 本実施基準は申請された研究に適用されるか? | ||
___ | はい、あるいは分かりません。どこに進むように指示されたか? | ||
___ | フローチャートII.Aへと進む。 | ||
___ | 補遺Bを参考にすること。 | ||
__ | いいえ。本基準の適用終了。オプションとして根拠を添付。 |
申請した実験の効果を審査、ならびに適切な安全性手段をデザインする上で、実質的なアドバイスを求めて連絡を取った専門家の氏名、住所、電話番号、専門分野をリストすること。
(署名) | 1995年8月1日 | |
__________________ | _________ | |
研究者の署名 | 日付 |
住所および電話番号
水産研究所
サザンイリノイ大学
カーボンデール、IL 62901
(618) 453-4131
遺伝子改変魚類および貝類を使用した研究を安全に実行するための実施基準に付属する
ワークシートに対して:オプションとして添付された根拠
申請された |
プロジェクト: |
イリノイ州南部の貯水池、レンド湖におけるストライプバス(Monrone saxatilis)とホワイトバス(M. chrysops)の雑種の成長性能に関する調査 |
申請された研究では、種間交雑によってのみ改変された魚類の、洪水管理用/レクリエーション用貯水池への放流が関与している。当該雑種は、当該貯水池に過去15年間に渡って放流されている。利用可能な生態系における本雑種の有害な影響に関する文献が存在しないため、フローチャートIにおいて実施基準の適用を終了した。しかし、起こりうる有害な影響に対処した研究がこれまで無いものとして、本研究の価値を説明するために次の情報を添付することにした。
同定されたリスク:プロジェクトが進められた場合、標識付けされた雑種は、その生存に好適な生態系である貯水池に直接放流される。本雑種がいったん放流された場合、それを除去するために貯水池を処理することは現実的ではないだろう。
起こりうるリスクに関しては、親生物種のひとつ、ホワイトバスは問題となる水系の自生種である。本雑種は稔性であるため、この生物種に対する戻し交配の可能性が存在する。実際、同様な貯水池であるテキサス州パレスチン湖でそのような戻し交配が観察されている(Forshage他、1986年。テキサス州の貯水池におけるホワイトバス×ストライプバスの自然再生産。 Proc. Ann. Conf. サウスウェスト魚類野生生物官庁連合 40:9-14)
リスク管理に関する考察事項:この申請された実験は移入交雑の可能性を提起するが、本雑種は本貯水池に過去15年間に渡って放流されてきている。申請されたプロジェクトが水産管理の実践と異なる点は、本雑種の成長性能がモニターされるということだけである。このような状況においては、さらなる封じ込め手段を採用することは適切ではないだろう。
リスク審査の研究:移入交雑の可能性を評価するため、すなわち、水産管理においてより多くの情報を基にした判断をサポートするため、申請されたプロジェクトには遺伝子モニタリングの構成部分が統合される。本雑種の放流から2年後に、Morone種の当年魚200尾を採集し、種特異的な遺伝子マーカーについて検討する。ホワイトバスでもF1雑種でもない個体が存在した場合、これをF1雑種による再生産の証拠とする。雑種ストライプバスを用いたさらなる実験は、将来の水産管理の実践ともども、この結果に基づいて評価される。
遺伝子改変魚類および貝類を使用した研究を安全に実行するための
実施基準に付属するワークシート
II.チェサピーク湾における三倍体パシフィックオイスターの疾患MSXおよび
dermoに対する耐性の調査
緒言
遺伝子改変魚類および貝類を使用した研究を安全に実行するための実施基準は、遺伝子改変魚類、甲殻類、軟体動物が関与する研究行為による遺伝子的および環境的影響を研究者および組織が審査し、また環境に対して有害な作用を及ぼさずに研究を実行することが可能となるような適切な手続きおよび安全策を判断する上で、これを補助することを目的とした自主的なガイドラインである。特定リスクを研究者が同定、審査、管理するにあたって、本実施基準のフローチャートはこれを指導する。本ワークシートはフローチャートに付随するものである。研究者が本ワークシートに全て記入することで、本実施基準のフローチャートを通じて取られた判断の経路ならびにリスク管理手段の両方が文書化される。ワークシートは、研究者および審査者がプロジェクトの評価を行う際の補佐となるようデザインされている。実施基準が判断経路のハードコピーの作成能力を持つコンピュータ化されたエキスパートシステムに統合されるまでは、このワークシートを使用しなければならない。
主要研究者: C. Gigas |
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申請された | プロジェクト: |
チェサピーク湾における三倍体パシフィックオイスターの疾患MSXおよびdermoに対する耐性の調査 |
「はい」「いいえ」「分かりません」「適用終了」にチェックを入れるか、その後のフローチャートの経路を示すことで、質問への回答を記入すること。特定の質問では、ひとつ以上のブランクに記入することが適切となる場合もある。下記に示された通り、文書による説明材料を添付すること。
フローチャートの文書化
使用したフローチャートの番号を全て記入すること:
I、補遺B、VI.B、自家受精が可能である場合。自家受精が排除された場合には、I、II.A、II.B、II.B.1
フローチャート 番号 |
|||
I. | 本実施基準は申請された研究に適用されるか? | ||
__ | はい、あるいは分かりません。どこに進むように指示されたか? | ||
__ | フローチャートII.Aへと進む。 | ||
___ | 補遺Bを参考にすること。 | ||
___ | いいえ。本基準の適用終了。 | ||
II.A | GMOは意図的な遺伝子改変によりもたらされたものか? | ||
___ | はい。フローチャートII.Aはどこに進むように指示したか? | ||
___ | II.A.1 意図的な遺伝子改変の影響を審査する。 | ||
___ | 本基準の適用終了。その根拠を添付すること。 | ||
__ | いいえ。フローチャートII.Bに進む。 | ||
II.B | GMOは意図的な染色体操作によってもたらされたものか? | ||
__ | はい。II.Bによってどこに進むよう指示されたか? | ||
__ | II.B.1 染色体操作がもたらしうる影響の審査。 | ||
___ | II.C 追加された変更の影響の審査。 | ||
___ | 本基準の適用終了。その根拠を添付すること。 | ||
___ | いいえ。フローチャートII.Cに進む。 | ||
II.B.1 | 意図的な染色体操作による影響の可能性に関するフローチャートを記入した後で、どこに進むよう指示されたか?同定されたリスクに関する書面による説明を添付すること。 | ||
___ | III. 自然個体群との干渉の可能性を審査する。 | ||
___ | 本基準の適用終了。その根拠を添付すること。 | ||
__ | 適用終了ではあるが、非自生生物種の使用に関して該当の連邦および州政府官庁と相談すること。その根拠を添付すること。 根拠を添付。 |
追加質問
申請した実験の効果を審査、ならびに適切な安全性手段をデザインする上で、実質的なアドバイスを求めて連絡を取った専門家の氏名、住所、電話番号、専門分野をリストすること。
地方職員、バージニア海洋資源委員会
海洋生態学者
再生産に関する生理学者
(署名) | 1995年8月1日 | |
__________________ | _________ | |
研究者の署名 | 日付 |
住所および電話番号
漁業水産養殖庁
バージニア海洋科学研究所
グロセスターポイント、VA
(804) 234-2222
遺伝子改変魚類および貝類を使用した研究を安全に実行するための
実施基準に付属するワークシートに添付された:根拠
申請されたプロジェクト:チェサピーク湾における三倍体パシフィックオイスターの疾患MSXおよびdermoに対する耐性の調査
同定されたリスク:パシフィックオイスター(Crassostrea gigas)は、チェサピーク湾の自生種ではないため、再生産の封じ込めの手段として三倍体を用いる。三倍体パシフィックオイスターは、しかしながら、高い頻度で雌雄同体を示し、その頻度は29%にまで上る(AllenおよびDowning、1990年、三倍体パシフィックオイスターCrassostrea gigasの性能:配偶子形成、カナダ魚類および水産科学学会誌、47:1213-1222)。半数体卵および精子を産生した個体が観察されている。自家受精の可能性は調査されていない。さらに、最近の観察では、明らかに三倍体の個体がかなりの割合で二倍体の状況に漸進的に復元できることが示唆された(Blankenship、1994年、マガキによる実験の突然の終了、ベイジャーナル4(5):1-4)。それゆえ、予防原則の適用により、本実施基準の補遺Bを参考にし、厳密な封じ込めを実行することになった。
自家受精あるいは従来法による再生産の可能性を除外できたとした場合にも、本実施基準の異なる経路によって、ほぼ同じリスクのセットの同定へと導かれた。本実施基準の適用を終了し、バージニア海洋資源委員会に相談したが、リスク管理の特定必要事項は、バージニア州あるいは他の官庁(下記の推奨事項を参照)の規制に依存することになるだろう。親生物種での唯一の改変は、染色体数の変化である。本カキは適切な自然生態系に放流されることになると申請されている。本カキが再生産を行った場合には、幼生を根絶するために生態系を処理することは不可能である。パシフィックオイスターが交雑可能な原生生物種は存在しない。そのためリスクは、不稔化の手段としては結果的に三倍体が効果的ではなかった個体による再生産を原因とした新規生物種の導入によるリスクに限定される。
提案されたリスク管理:該当する州および連邦官庁と相談するよう指示されたが、自主的に私の実験プロトコルに関する次の記述を提示する。リスクを最小化するための実験の立地は、オプションとしてはなかった。そのため、カキは湾からの水がフィルターを通さずにポンプで注入されるタンクに保持される。垂直な落下により、流入水を通じた配偶子の損失は除外される。排出水は、紫外線による殺菌ユニットおよびカキの配偶子より微小な粒子を除去するフィルターを通過する。タンクは温室に設置される。繁殖時期には、タンク上部からの飛沫はダブルスクリーンを通過し、飛沫に同伴した可能性のある幼生はすべて除去される。施設で使用された機器は、他の場所では使用されない。研究動物は、廃棄前に殺処分され、少なくとも24時間は冷凍状態で保存される。区画へのアクセスは制限される。人員の選択は慎重に行われ、本生物種のチェサピーク湾への導入によってもたらされるリスクに関して徹底した説明を与える。
遺伝子改変魚類および貝類を使用した研究を安全に実行するための
実施基準に付属するワークシート
III.導入された成長ホルモン遺伝子を発現しているブチナマズのアラバマにおける野外検査
緒言
遺伝子改変魚類および貝類を使用した研究を安全に実行するための実施基準は、遺伝子改変魚類、甲殻類、軟体動物が関与する研究行為による遺伝子的および環境的影響を研究者および組織が審査し、また環境に対して有害な作用を及ぼさずに研究を実行することが可能となるような適切な手続きおよび安全策を判断する上で、これを補助することを目的とした自主的なガイドラインである。特定リスクを研究者が同定、審査、管理するにあたって、本実施基準のフローチャートはこれを指導する。本ワークシートはフローチャートに付随するものである。研究者が本ワークシートに全て記入することで、本実施基準のフローチャートを通じて取られた判断の経路ならびにリスク管理手段の両方が文書化される。ワークシートは、研究者および審査者がプロジェクトの評価を行う際の補佐となるようデザインされている。実施基準が判断経路のハードコピーの作成能力を持つコンピュータ化されたエキスパートシステムに統合されるまでは、このワークシートを使用しなければならない。
主要研究者: I. Punctatus |
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申請された | プロジェクト: |
導入された成長ホルモン遺伝子を発現しているブチナマズのアラバマにおける野外検査 |
「はい」「いいえ」「分かりません」「適用終了」にチェックを入れるか、その後のフローチャートの経路を示すことで、質問への回答を記入すること。特定の質問では、ひとつ以上のブランクに記入することが適切となる場合もある。下記に示された通り、文書による説明材料を添付すること。
フローチャートの文書化
使用したフローチャートの番号を全て記入すること:I、II.A、II.A.1、IV.A、VI.B
フローチャート 番号 |
|||
I. | 本実施基準は申請された研究に適用されるか? | ||
__ | はい、あるいは分かりません。どこに進むように指示されたか? | ||
___ | フローチャートII.Aへと進む。 | ||
___ | 補遺Bを参考にすること。 | ||
___ | いいえ。本基準の適用終了。 |
||
II.A | GMOは意図的な遺伝子改変によりもたらされたものか? |
||
__ | はい。フローチャートII.Aはどこに進むように指示したか? | ||
__ | II.A.1 意図的な遺伝子改変の影響を審査する。 | ||
___ | 本基準の適用終了。その根拠を添付すること。 | ||
___ | いいえ。フローチャートII.Bに進む。 | ||
II.A.1 | 意図的な遺伝子改変の影響の可能性に関するフローチャートを記入した後で、どこに進むように指示されたか?特定されたリスクに関する書面による説明を添付すること。 | ||
___ | はい。II.Bによってどこに進むよう指示されたか? | ||
__ | II. 自然個体群との干渉の可能性を審査する。 | ||
___ | 「生態系に対する影響を審査する」の中のIV.A。 事故により脱走したGMOは遺伝子移入の可能性をもたらす個体群を樹立する可能性がある。 |
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___ | 「生態系に対する影響を審査する」の中のIV.B。 事故により脱走したGMOは生態系の構造および過程に有害な影響をもたらす個体群を樹立する可能性がある。 |
||
___ | VI.A リスク管理−同定されたリスク:保護個体群に対するリスクを管理 | ||
___ | VI.B リスク管理−情報の不足 | ||
___ | 本基準の適用終了。その根拠を添付すること。 | ||
___ | 適用終了ではあるが、非自生生物種の使用に関して該当の連邦および州政府官庁と相談すること。その根拠を添付すること。 | ||
II.B.1 | IV.A 意図的な遺伝子改変を発現していているGMOの生態系への影響の可能性に関す るフローチャートを使用するよう指示された場合、どこに進むように指示された か?同定されたリスクを説明する素材を添付すること。 |
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___ | IV.A.1. 生態系への影響−改変遺伝子の遺伝子移入による影響 | ||
__ | VI.B リスク管理−情報の不足 | ||
___ | 本基準の適用終了。その根拠を添付すること。 |
追加質問
申請した実験の効果を審査、ならびに適切な安全性手段をデザインする上で、実質的なアドバイスを求めて連絡を取った専門家の氏名、住所、電話番号、専門分野をリストすること。
地元の魚類および狩猟動物庁の係官
進化生物学者
水生生態学者
(署名) | 1995年8月1日 | |
__________________ | _________ | |
研究者の署名 | 日付 |
住所および電話番号
漁業水産増殖庁
オーバーン大学
オーバーン、AL 36820
(205) 826-4444
リスク管理の文書化
自主的な実施基準に対する遵守の一部として、研究者はリスク管理手段を説明し、その根拠を提示しなければならない。リスク管理推奨事項に関する文書で説明されている主要なポイントは下記にリストされている。研究者および審査者は、ワークシートの本部分を使用する前にリスク管理推奨事項に関する文書を読まなければならない。リスク管理の文書化は、これらの主要ポイントに完全に対応しなければならない。報告書形式での応答を要求する項目については、書面による応答を添付し、対応した項目の番号を明記すること。
プロジェクトの立地
1. | プロジェクトの立地および構造が、洪水やその他の天災の際にどのように事故による放流を防ぐのか説明せよ。 | |
a. | GMOを覆いの無い屋外のタンクあるいは池に配置することがあるプロジェクトでは、突然の強風により水しぶきあるいは波を通じて生物が自然水系(利用可能な生態系)に洗い流される可能性はあるか? ___ はい:項目1.bに進む。 __ いいえ:項目2に進む。 |
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b. | 屋外のユニットに保持されているGMOが突然の強風により自然水系に洗い流される可能性がある場合、これらの屋外のユニットを適切に覆うため、あるいはGMOが近隣の自然水系に水しぶきや波を通じて移動することに対する予防として、どのような手段がとられるのか(図による説明が有用となる場合がある)? |
障壁のデザイン
本基準は次の4タイプの障壁を同定している。
(1)物理的あるいは化学的、(2)機械的、(3)生物学的、(4)障壁としての実験規模。
2. | プロジェクト区画は、周囲の利用可能な生態系がGMOの全生活段階を通じて致死的であることを理由に選択されたか? ___ はい:2.aおよび2.bの項目に対応。 __ いいえ:項目3に進む。 |
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(a) | 利用可能な生態系がGMOに対して実際に致死的である証拠を記述せよ。 | |
(b) | 立地が現場での障壁の必要性をいかにして少なくするか、説明せよ。 | |
3. | プロジェクトのGMOは下記にリストした経路(水あるいは水以外)のいずれかを通じて脱走する可能性があるか?リストされた経路を通じた脱走の可能性がある、あるいはGMOの脱走の可能性について不明である場合には、「はい」と答えること。脱走が明確に排除される場合にのみ「いいえ」と答えること。 | |
はい a. | 流入/補給水 | |
はい b. | 排出および水抜きの水 (下水への排水がGMOの排水における事故による脱走に対する障壁のひとつとして使用されている場合、少なくとももうひとつの障壁の追加が必要とされる) |
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いいえ c. | 廃棄スラリー | |
はい d. | 実験動物の廃棄 | |
いいえ e. | 飛沫(微小な幼生を持つ貝類にのみ適用) | |
いいえ f. | 機器の洗浄および保管 | |
4. | これ以外の可能な脱走経路を同定したか? その場合には、各経路について簡略に 説明せよ。 | |
5. | 上記の項目3および4で同定された各脱走経路について、脱走に対する障壁の設置およびタイプを記述せよ。区画あるいは施設における障壁の配置図が役に立つだろう。次の件について説明せよ。廃棄スラリーの処理および廃棄、実験動物の廃棄、機器の洗浄および保管。 |
|
6. | 一連の障壁のタイプおよび数が、フローチャートVI.AあるいはVI.Bで特定された「事故による脱走の受容できる数」をいかにして達成するか、記述せよ。 |
特別懸念事項
7.はい | 任意の脱走経路に対し生物学的障壁が使用された場合、その経路は少なくともひとつの他タイプの障壁を有するか?(生物学的障壁は効率にばらつきがあるため、これによって障壁の全セットを構成することはできない) |
8.適用されず | 規模を障壁として使用した場合、GMOが自家受精する雌雄同体あるいは真性の単為生殖ではないことは明確か?これを支持する証拠を添付すること。 |
セキュリティ
9. | 次のものに対して実行されるセキュリティ手段を述べよ。 | |
a. | 許可を受けた人員の通常の出入り | |
b. | 区画への許可を受けていない者の侵入の予防 | |
c. | 動物を区画外へ持ち出す可能性のある捕食者のアクセスの排除 (屋外プロジェクトにのみ適用) |
アラーム
10. | 設置されたアラームの全セットに対し、その適切性を述べ、これを正当化せよ。次のことに確実に対応すること。 | |
a. | 水位アラームは設置したか(全プロジェクトに適用)? | |
b. | 設置されたアラームはすべてバックアップ電源を有しているか? | |
c. | 指定された人員への通報の計画を述べよ。 |
運営計画
11. | 書面による運営計画を添付すること。必須の構成要素は次のものである。 | |
a. | 訓練 | |
b. | 交通管理 | |
c. | 記録管理 | |
d. | 緊急時の対応計画 |
審査および検査
12. | 所属の組織のバイオセーフティ委員会、バイオセーフティ係官、あるいはその他の適切な専門家が、申請されたプロジェクトおよびリスク管理手段を審査、承認したか?「いいえ」の場合には、プロジェクトの審査状況を説明せよ。 __ はい ___ いいえ |
申請されたプロジェクトのいかなる側面であれ、これに対し管轄権を有する連邦、州、地方政府官庁に通告をしたか?「いいえ」の場合には、説明せよ。
__ はい
___ いいえ
必要とされる認可および承認をすべてリストアップし、申請の状況に関して適切なものにチェックを記入せよ。
承認 | 保留 | 未提出 | |
_______________ | ___ | ___ | ___ |
遺伝子改変魚類および貝類を使用した研究を安全に実行するための実施基準に
付属するワークシートに添付された:支持材料
申請されたプロジェクト:入された成長ホルモン遺伝子を発現しているブチナマズのアラバマにおける野外検査
同定されたリスク:利用可能な生態系は、遺伝子導入されたナマズが交雑することが可能な同一生物種を含んでいる。遺伝子導入されたナマズは稔性であるため、遺伝子導入魚の再生産の可能性があり、遺伝子導入された成長ホルモン遺伝子構成物を自然個体群に遺伝子導入する可能性がある。
意図的な遺伝子改変が生態系に及ぼす影響を評価するためには、GMO個体群の再生産の可能性、遺伝子流動、適応度についての情報が、利用可能な生態系の構造および機能に関する情報と同様に必要である。特に、現時点の知識ベースのおかげで、導入された成長ホルモン遺伝子を発現している遺伝子導入ナマズ、あるいはその後代の自然生態系における適応度を予測することは非常に難しくなっている。それゆえ、私は、生態系に及ぼす影響に関する信頼性のある審査は精通度の不足によって妨げられていると判断し、情報の不足に対するものとして適切なリスク管理を実行することを選択した。
リスク管理の文書化:本プロジェクトは、アラバマ州オーバーン近郊のセキュリティ保護された屋外池施設において実行される。施設の一部は、遺伝子改変魚の封じ込めを目的としてデザインおよび建設された。
プロジェクトの立地: |
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質問1 | 本プロジェクトの区画は、最も近接する自然水系であるソウガハッチー川から1マイルのところにある。池の土手の最上部は、この河川の100年に一度の洪水の推定水位より約36フィート上にある。 |
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1a: | 突然の強風により生物が、水しぶきあるいは波を通じて利用可能な生態系に流れ出す可能性はない。 | ||||||||||||
障壁のデザイン: |
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質問2 | プロジェクト区画は、ブチナマズに本質的に致死的なものではない。実際のところ、ブチナマズの個体群は水系において自然に発生している。 | ||||||||||||
質問3 | 遺伝子導入ナマズは、流入水/補給水、排出水あるいは水抜き時の水、実験動物の廃棄を通じて脱走する可能性があると思われる。これに関連した危害を最小限にする手続きは、下記の質問5で記述した。ナマズが、廃棄スラリー、飛沫、あるいは機器の洗浄および保管を通じて施設から脱出する可能性については成立しないと考える。下記の質問9bおよび9cへのそれぞれの返答として、詳細を提示した。 | ||||||||||||
質問4 | ヒトあるいは動物の侵入。これに関連した危害を最小限にする手続きは、下記の質問9bおよび9cへのそれぞれの返答として、詳細を提示した。 | ||||||||||||
質問5 | 特定の経路を通じた実験動物の脱走に対する障壁は、下記に記した。 | ||||||||||||
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質問6 | 物理的な障壁により魚が流入水あるいは排出水のいずれからも脱走することは不可能になっている、と信じる。物理的障壁は、動物の侵入を効果的に排除しているはずである(下記の9cも参照)。排出水の化学的処理により、魚の封じ込めに対する追加手段が提供されている。万が一、魚が脱走した場合には、障壁池の捕食魚という形の生物学的管理がもうひとつのさらなるバックアップシステムを提供するはずである。それゆえ、脱走魚は実験池コンプレックスを出ることはできない、と考えている。 | ||||||||||||
特別懸念事項 |
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質問7 | 生物学的障壁(障壁池の捕食魚)のみならず、物理的障壁および化学的障壁が、このリスク管理システムには関与している。 | ||||||||||||
質問8 | 本プロジェクトにおいては規模は障壁ではないが、下記の情報を提供したい。ブチナマズは雌雄異体であることが知られている。すなわち、遺伝的に決定された二つの性があり、再生産は精子と卵配偶子の結合を通じてのみ発生する。自家受精する唯一の脊椎動物はRivulus marmoratusであり、無関係の魚である(Nelson, J.S. 1994年、世界の魚類、John Wiley and Sons、ニューヨーク)。雑種発生をする魚類も、例えばPoeciliopsis種のようにいくつかあるが、再生産が先に進むためにはオスの遺伝的寄与が必要である(Vrijnhoek他、1977年、Poeciliopsisの性的に再生産する個体群とクローン的に再生産する個体群における変異とヘテロ接合性の比較、進化31:767-781)。 | ||||||||||||
セキュリティ |
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質問9 | |||||||||||||
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アラーム |
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質問10 | |||||||||||||
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運営計画 |
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質問11 | |||||||||||||
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審査および検査
我々の組織のバイオセーフティ委員会が、(a)申請されたプロジェクトおよびリスク管理手段を審査し承認した、および(b)事前通知ありおよび事前通知なしの審査の双方を行う。
図1.野外魚類池用の地下排水溝の模式図。通常は静止水系として利用されるが、このような研究用池は、サンプル採集時には部分的に、あるいは実験の終了時には完全に水が落とされることがある。地下排水溝は、池で飼育された可能な限り最小サイズの魚を保持するようデザインされている。この排水溝から排出された水は、最終的には地表水に達する(共同州研究サービス1990aでの引用に沿って、共同州研究サービス1990から転用)。