パン酵母遺伝子の製パン関連ストレス下での発現と破壊株表現型を網羅的に解析したストレス耐性に関するデータベース
データ名 | README |
データ内容 | 「DGBY」のダウンロードデータについて説明したHTMLファイル。 |
ダウンロードファイル名 | README.html(日本語) |
データ名 | 実験リスト |
データ内容の説明 | 行われた実験と公開されたデータセットのまとめ |
データファイル | 英語版: dgby_main_en.zip (1KB) 日本語版(UTF8): dgby_main_ja_utf8.zip (1KB) 日本語版(SJIS): dgby_main_ja_sjis.zip (1KB) |
項目名 | 項目の説明 |
---|---|
ID | 実験ID |
Post-genomic approache | 実験手法 |
Stress | 実験条件 |
Data file (GEO) | GEO内の登録ID |
Data file (CSV) | CSV形式のデータファイル名 |
Data file (Excel) | Excel形式のデータファイル名 |
Simple search | 簡易検索サイト中のテーブル名 |
Reference (PubMed) | 関連文献のPubMed ID |
項目名 | 項目の説明 |
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実験ID | 実験ID |
ポストゲノムアプローチ | 実験手法 |
ストレス | 実験条件 |
データファイル (GEO) | GEO内の登録ID |
データファイル (CSV) | CSV形式のデータファイル名 |
データファイル(Excel) | Excel形式のデータファイル名 |
簡易検索サイト | 簡易検索サイト中のテーブル名 |
リファレンス (PubMed) | 関連文献のPubMed ID |
データ名 | DNA マイクロアレイを用いた網羅的遺伝子発現解析 - 製パン初期過程における遺伝子発現変 |
データ内容の説明 | 製パン用のパン酵母は、栄養分や温度条件等の厳密な管理を受けながら好気的条件下で培養されます。 パン酵母は、パン生地に加えられると急激な環境条件の変化に曝されます。 このような環境変化に対して、パン酵母はどのように適応しているのかを明らかにするため、我々はパン生地発酵の初期過程におけるパン酵母の遺伝子発現プロファイルを取得しました。 その結果、酸素呼吸から発酵への移行を裏付けるように、発酵初期にはTCAサイクルに関連する遺伝子の発現が抑制されると共に、解糖系関連遺伝子の発現上昇が確認されました。 また、unfolded protein response (UPR)に関連する遺伝子の発現が上昇するなど、興味深い現象も観察されました。 |
データファイル | GEO Accession No: GSE3043 |
データ名 | DNA マイクロアレイを用いた網羅的遺伝子発現解析 - 高ショ糖ストレス |
データ内容の説明 | パン酵母には、菓子パン等に用いられる高糖生地の発酵に適したものや、フランスパン等の無糖生地の発酵に適したものなど、生地の種類に応じた様々な種類が存在します。 我々は、高糖生地用パン酵母(HS株)と無糖生地用パン酵母(LS株)を用いて、発酵過程における遺伝子発現変化や発酵特性等を比較し、両株の特徴付けを試みました。 その結果、グリセロールやトレハロースといった適合溶質の代謝に関連する遺伝子の発現は、ショ糖含有条件ではHS株よりもLS株において高レベルであることが分かりました。 しかし、適合溶質の生合成関連遺伝子の発現レベルと適合溶質の細胞内濃度との相関は低いことが分かりました。 |
データファイル | GEO Accession No: GSE4295 |
データ名 | DNA マイクロアレイを用いた網羅的遺伝子発現解析 - 乾燥ストレス |
データ内容の説明 | ドライイーストは、培養したパン酵母を乾燥して製造されますが、その過程で酵母には熱や乾燥を伴う過酷なストレス(乾燥ストレス)が負荷されます。 我々はドライイースト製造を模倣した通風乾燥過程におけるパン酵母の遺伝子発現変化を解析し、乾燥ストレスがパン酵母の遺伝子発現に及ぼす影響を調べました。 その結果、乾燥初期にはタンパク質のフォールディングに関与する遺伝子の発現が一過的に上昇していました。 また、乾燥過程において脂肪酸代謝関連遺伝子の発現が高く維持されていることが示唆されました。 |
データファイル | GEO Accession No: GSE6454 |
データ名 | 遺伝子破壊株セットを用いた網羅的表現型解析 - 高ショ糖ストレス |
データ内容の説明 | 菓子パン等に用いられる高糖生地中では、パン酵母は高いショ糖濃度に曝されます。 従って、パン酵母の高ショ糖ストレス耐性は実用レベルにおいて極めて重要であると言えます。 しかしながら、高ショ糖ストレス耐性の機構には不明な点が多く残されています。 そこで、我々は高ショ糖ストレス耐性に必要な遺伝子を明らかにするため、出芽酵母の非必須遺伝子破壊株セットを用いた網羅的な解析を行いました。 その結果、273株の高ショ糖感受性株を同定することに成功しました。 これらの株について、ソルビトールおよび食塩に対する感受性等を調べたところ、プリン合成関連遺伝子等の破壊株が高ショ糖ストレス特異的に感受性を示すことが明らかになりました。 ショ糖、ソルビトールあるいは食塩による高浸透圧下における細胞内ATP濃度を調べたところ、プリン合成関連遺伝子の破壊株では、高ショ糖存在下でのATP濃度が極めて低いことが分かりました。 このことから、細胞内ATP濃度が高ショ糖ストレス感受性を決定づける一つの要因であるものと示唆されました。 |
データファイル | CSV形式: dbgy_high_sugar_stress.zip (90KB) オリジナルファイル(Excel形式): High-sugar_stress.xls (674KB) |
項目名 | 項目の説明 |
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ORF | ORF名、SGD(Saccharomyces Genome Database;http://www.yeastgenome.org/) におけるSystematic Name |
GENE | 遺伝子名、SGDにおけるStandard Name |
Growth rate YM/YW | YPD培地中の増殖速度(変異型/野生型の比) |
Growth rate SM/SW | YPD30suc培地(300g/Lショ糖を添加したYPD培地)中の増殖速度(変異型/野生型の比) |
DESCRIPTION (MIPS) | MIPS(Munich Information Center for Protein Sequences)における遺伝子の説明 |
データ名 | 遺伝子破壊株セットを用いた網羅的表現型解析 - 冷凍ストレス |
データ内容の説明 | パン酵母は、冷凍生地製パン過程において、凍結・融解に伴う冷凍ストレスに曝されます。 そこで、冷凍ストレス耐性に必要とされる遺伝子を明らかにするため、非必須遺伝子の破壊株セットを用いたゲノムワイドな冷凍ストレス感受性株のスクリーニングを行いました。 その結果、冷凍ストレス感受性を示す58株の遺伝子破壊株を同定することが出来ました。感受性株の破壊遺伝子の中には、液胞酸性化や細胞壁形成に関与するものが多く含まれていました。 冷凍ストレス感受性株の多くは、酸化ストレスや細胞壁形成阻害剤に対する感受性を示したことから、冷凍障害には少なくとも二つのメカニズム(酸化ストレス、細胞壁欠損)が介在する可能性が示唆されました。 |
データファイル | CSV形式: dgby_freeze_thaw_stress.zip (88KB) オリジナルファイル(Excel形式): Freeze-thaw_stress.xls (676KB) |
項目名 | 項目の説明 |
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ORF | ORF名、SGD(Saccharomyces Genome Database;http://www.yeastgenome.org/) におけるSystematic Name |
GENE | 遺伝子名、SGDにおけるStandard Name |
Growth rate BM/BW | 非ストレス条件の増殖速度(変異型/野生型の比) |
Growth rate (AM/AW)/(BM/BW) | 凍結融解後の増殖速度(変異型/野生型の比)のストレス無しでの増殖速度(変異型/野生型の比)に対する比 |
DESCRIPTION (MIPS) | MIPS(Munich Information Center for Protein Sequences)における遺伝子の説明 |
データ名 | 遺伝子破壊株セットを用いた網羅的表現型解析 - 乾燥ストレス |
データ内容の説明 | パン酵母は、ドライイースト製造の過程で過酷な乾燥ストレスに曝されます。 我々は、乾燥ストレス耐性に必要な遺伝子を明らかにすることを目的に、出芽酵母の非必須遺伝子の破壊株セットを用いたゲノムワイドなスクリーニングを行いました。 その結果、乾燥ストレス感受性を示す278株の遺伝子破壊株を同定することが出来ました。 感受性株の破壊遺伝子の中には、液胞酸性化を担う液胞型プロトンATPaseやミトコンドリア機能に関与するものが多く含まれていました。 これらの機能は、乾燥ストレスによって液胞酸性化欠損株の細胞内pHが顕著に低下すること、および乾燥ストレスによってミトコンドリア膜電位が喪失することから、乾燥ストレス耐性において重要な役割を担っている可能性が示唆されました。 乾燥ストレス感受性と酸化ストレス感受性との関連について調べたところ、酸化ストレスは乾燥ストレスに対する感受性を決定付ける重要な要素であるにも関わらず、酸化ストレス耐性への関与が知られている活性酸素種消去システムは、乾燥ストレス耐性には必須ではない可能性が示唆されました。 |
データファイル | CSV形式: dgby_air_drying_stress.zip (89KB) オリジナルファイル(Excel形式): Air-drying_stress.xls (676KB) |
項目名 | 項目の説明 |
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ORF | ORF名、SGD(Saccharomyces Genome Database;http://www.yeastgenome.org/) におけるSystematic Name |
GENE | 遺伝子名、SGDにおけるStandard Name |
Growth rate BM/BW | 非ストレス条件の増殖速度(変異型/野生型の比) |
Growth rate (DM/DW)/(BM/BW) | 乾燥ストレス後の増殖速度(変異型/野生型の比)のストレス無しでの増殖速度(変異型/野生型の比)に対する比 |
DESCRIPTION (MIPS) | MIPS(Munich Information Center for Protein Sequences)における遺伝子の説明 |
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〒305-8642 茨城県つくば市観音台2-1-12
農研機構 食品総合研究所
安藤 聡
TEL: 029-838-8066
E-mail: aando[at]affrc[dot]ac[dot]jp
更新日 | 更新内容 |
2012/05/09 | データベース運用場所、オリジナルサイトのURLを更新。 |
2012/04/17 | 利用許諾のクレジットの記載方法を変更新。 |
2012/01/16 | 生命科学系データベースアーカイブにてダウンロードデータ公開開始 |
2006/10/02 | DGBY(Database for Gene function and expression of Baker's Yeast)(http://nfri.naro.affrc.go.jp/yakudachi/yeast/index.html)で公開開始 |
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