図2 植物に独自のsiRNAであるphasiRNA
(a)生殖phasiRNAの産生経路.Pol II:RNAポリメラーゼII.
(b)イネにおける
PHAS座の分布.
[Download] [hs_figure id=2&image=/wordpress/wp-content/uploads/2019/01/Nonomura-8.e002-Fig.2.png&caption=fig2-caption-text]
phasiRNAは,図5 減数分裂期に葯のタペート細胞において産生される24塩基長のphasiRNAの細胞間移行の可能性
イネのタペート細胞に発現するbHLH型の転写因子であるTIP2およびEAT1は,別のbHLH型の転写因子であるUDT1とそれぞれ二量体を形成し,24-
PHAS RNAおよびそのプロセシングに必要なリボヌクレアーゼIII様酵素をコードする
DCL5遺伝子の転写を活性化する.
[Download] [hs_figure id=5&image=/wordpress/wp-content/uploads/2019/01/Nonomura-8.e002-Fig.5.png&caption=fig5-caption-text]
減数分裂のまえの花粉母細胞においては,細胞質に局在するOsMEL1は24塩基長のphasiRNAの発現が開始する減数分裂への移行期を境に核にも局在すること図6 マウスにおけるpiRNAの産生
(a)piRNAの産生経路.
(b)精子の形成の過程におけるpiRNAの発現の様式.
[Download] [hs_figure id=6&image=/wordpress/wp-content/uploads/2019/01/Nonomura-8.e002-Fig.6.png&caption=fig6-caption-text]
動物のpiRNAの産生経路と比較した際の,植物における生殖phasiRNAの産生経路の根本的な違いは,前駆体となるlncRNAを2本鎖化するRNA依存的RNAポリメラーゼの存在,および,DCLによる2本鎖RNAの連続的かつ等間隔な切断,の2点に集約される.マウスにおける1次piRNA産生経路においては,RNAポリメラーゼIIにより転写された1本鎖のpiRNA前駆体が,エンドヌクレアーゼ活性をもつMitoPLDによりUの直前で切断される(