1.概要
 組換えDNA技術によって得られる植物由来食品の安全性評価のためのガイドラインにおける重要な評価項目であるアレルギー誘発性のアセスメントについて、2001年1月に開催されたFAO/WHO合同専門家会議における提言を受けて検討されたもので、従来の考えの基本であった判断樹による評価手順を改め、これまでFAO/WHOで報告されてきた基本評価法によって総合的かつ段階的な個別評価を用いることとした。
 このアセスメントは、5節、17のパラグラフからなる。

2.本書の位置付け
 組換えDNA植物由来食品の安全性評価の重要な項目としてのアレルギー誘発性のアセスメントを実施するために重要なガイドラインである。

3.主要な結論
 遺伝子組換え食品のアレルギー誘発性の評価法としてFAO/WHO専門家会議で提案された判断樹を原則として用いることが確認された。この場合、既知のアレルゲンに対する配列相同性の確認が重要である。