1.概要
 ある種の水産食品生物については、ヒトに対し毒性のある化合物を含んでいたり、あるいは様々な薬剤の投与を受けてきたりした可能性はあるものの、これは最新バイオテクノロジーに特に限られた問題ではない、ということが強調された。これらの全事例において、それらの製品の食料としての安全利用は、これまでと同様、残留化学物の適切な安全レベルの認識に依存している。バイオテクノロジーの最新技術によって、この必要性が変わることはないと思われる。

2.本文献の位置づけ
 水生バイオテクノロジーと食品安全性に関するOECDシンポジウムに続き、バイオテクノロジー安全性専門委員会(GNE)の第4作業部会の会合が1992年6月13日にもたれた。本作業部会ではシンポジウムで確認された主要な考察点を展開し、いくつかの結論に到達した。

3.主要な結論
(1)代謝や解毒など、毒物に関する情報がさらに必要であること、とくにこれら毒物の検出方法の向上が必要であり、食品中の毒物が健康におよぼす重大性の評価のためのデータが必要である。
(2)水生生物から生産した食品の栄養価について更なる研究が必要である。
(3)ファミリアリティが不足している生物種について、基本的な生物学的な知識がさらに必要である。
 これらの問題を認識するにあたって、これらの必要性のほとんどは最新バイオテクノロジーに関連した食品安全性に由来するものではなく、一般的な食品の品質向上と関連した問題である、ということが強調された。